「小さなHOUSE屋さんのおはなし」~扇田克也~
むかしむかしあるところに
みっつのみっつがありました。
みっつのみっつは仲良しでした。
でもある時、ニセのおひさまがやって来て
みっつのみっつを溶かしてしまいました。
みっつのみっつが消えてしまうと
新しい世界がやって来ました。
小さなHOUSE屋さんはおどろきました。
でもその新しい世界で自分にできる一番のことは
小さなHOUSEをつくることだと思いました。
そして小さなHOUSE屋さんはくる日もくる日も
小さなHOUSEをつくり続けました。
いろいろ不安もありました。
でもつくっていると不安は忘れました。
するとどうでしょう、不思議なことが起こりました。
新しい世界のあちらこちらから小さなHOUSEが見たいと
いう声がオンラインで届き始めたのです。
そして今では小さなHOUSEは空を飛び海を渡り森を越え
大地を走り、世界のあちらこちらへと旅をしています。
小さなHOUSE屋さんは小さなHOUSEとそれを必要として
くれるひとに感謝しながら、これから小さなHOUSEが
出会えるかも知れない素敵なひとたちのことを思って
今も小さなHOUSEをつくり続けていますとさ、、
作・扇田克也 2020年6月10日