絵画販売~店頭販売から通販へ
1972年に絵画販売の仕事を始めて以来48年余りの間に商品の種類、販売の形態などが大きく変化しました。
以下にその変遷ぶりを幾つかお話ししたいと思います。
お話しする内容は弊社での経験をもとにしていますので全ての販売業者に当てはまる訳ではありませんがご一読頂きますようお願いいたします。
商品の種類
商品の種類の面で言えば以前は伝統的な洋画や日本画などの絵画が中心で、作品の多くは具象的なものでしたが、ここ30年くらいの間に現代アートの台頭が著しく絵画やアートと言えば現代アートを指すと言っても良いほどの状況が生まれています。そして抽象的な作品も数多く発表されるようになり人々も昔と違って抽象作品をごく自然に受け入れるようになってきています。
また、最近は『絵画』よりも『アート』という用語の方がより一般的に使われるようになってきたように思われます。
アートに対する距離感
アートの現場で仕事をしていますと、アートに対する人々の見方と言いますか距離感が大きく変わってきていると感じます。
昔美術品は一部の愛好家の蒐集品の域を出ず一般の人々にとっては馴染みの薄い商品でした。
制作する作家達も自分の作品を愛好してくれるコレクターのために1年から数年かけて作品を制作し、その作品を百貨店の画廊や取引画廊において個展形式で発表する、そして愛好家はギャラリーに赴き作家とも交流を深めながら好きな作品を購入するという形をとっていました。
ところが最近ではこのように個展形式で作品を発表、販売することが少なくなり、お客様はアートをこのような個展の場で買うのではなく、新築、贈り物等アートが必要だと思った時にその都度ギャラリーから、もしくはインターネッを通じて作品を購入する形態に変わってきています。
好きな作品を購入するという点では変わりませんが、美術品が愛好家の蒐集品だった時代に比べて “作家を買う”というより“作品を買う”という傾向が強くなってきています。
同様な意味でアートが一部の愛好家の贅沢品だった時代から人々にとってより身近なものになり生活に必要な、ある意味での必需品に変わりつつあり、人々とアートとの距離が縮まってきていると言うのが私どもの現状認識です。
販売形態
また、販売の形態もギャラリーでの対面販売からインターネットを通じての販売へと移行してきています。ホームページのコンテンツが充実しユーザーの利便性が格段に増してきている昨今、店頭での購入よりも通販サイトで好きな作品を探す形がより一般的になってきていると現場では感じています。
このような変遷は私たちが想像もしなかった「コロナの時代」に直面していることとも無関係ではありませんが、実はずっと以前からこのような兆候は出始めていたのです。
今後はインターネットの利便性をより高めるためにテレワークやZoomを使ったインタラクティブな新しい形の“対面販売”がより普及していくと予想されますので、美術の販売に携わる企業もそれに向けての対応が迫られていると思います。
■通販サイトは下記のページをご覧ください。
■Zoomのご案内とお申し込みは下記のページをご覧ください。
下記のトップページにバナーを貼りました。
https://www.g-fineart.co.jp/index.html
下記のURLがお申し込みページです。