病院のアートワーク~内田晴之
2021年6月に彫刻家・内田晴之の彫刻「Dance」を京都府立医科大学 ロームBNCTセンターの1階エントランスに納入・設置させて頂きました。作品はステンレススチール製のH3500×W2100×D1600mmの大型彫刻です。
この施設は京都府立医科大学(京都市上京区)の敷地内にあり、がんの次世代放射線治療技術「BNCT(ホウ素中性子捕捉療法)」の臨床応用研究に向けて、ロームが建設し、京都府に寄付されたものです。
作家の内田晴之(1952年生まれ)は日本の現代美術彫刻界のトップランナーの一人として活躍中の作家で1997年には第17回現代日本彫刻展で大賞を受賞、また1998年には彫刻家に与えられる最高の栄誉である第29回中原悌二郎賞優秀賞を受賞するなど数々の受賞歴があります。
内田晴之の作品の傾向は各パーツを固定したものと、パーツの内部に磁石を埋め込みN極とN極、S極とS極が互いに反発しあう構造にしているものの二種類あります。後者は作品が風を受けたり手で軽く触れたりした場合、各パーツが微妙に揺れ動きますがしばらく揺れ動いたあとは元の状態に戻り均衡を保つという仕掛けになっています。
なお、今回の作品は固定型で制作いたしております。
内田晴之は今までに京都国立近代美術館、静岡県立美術館、東京都美術館、神奈川県立近代美術館、兵庫県立近代美術館、広島市現代美術館、箱根彫刻の森美術館、韓国国立現代美術館、台北市立美術館等の美術館やサントリー利根川ブルワリー、清水建設本社ビル、新千歳空港、経団連ゲストハウス、第一製薬本社ビル、御堂筋大和ビル、凸版印刷、品川NTTドコモ、大正製薬、キャンベラ国際空港(オーストラリア)ほか実に数多くのモニュメントや大型彫刻を国内外のパブリック空間に設置しています。
作品及び設置事例の詳細については弊社ホームページの内田晴之のページをご覧ください。
今回のアートワークのお話は設計・施工を担当された清水建設の設計部様から頂きました。設置した作品をご覧になった担当設計長様からは「予想していました以上の存在感です。すっきりしているのに強い躍動感があり、エントランスホールの空気が一変しました。」というご感想を頂き作家と共に安堵いたしております。
Photo:Ryo Takahashi
病院に関連した下記のブログもご参考になるかと思いますのでご覧ください。
病室に飾るアート
https://www.g-fineart.co.jp/blog/099
ホスピタルアート
https://www.g-fineart.co.jp/blog/047
リビングルーム、オフィス、ホテル、病院等のアートワーク
https://www.g-fineart.co.jp/blog/031
病院に飾る絵画
https://www.g-fineart.co.jp/blog/021