安芸真奈 版画
安芸真奈の作品を眺めていると何とも言えず暖かく、和らいだ気持ちになります。
最近はリビングルーム、玄関、寝室等に飾るための個人のお客様からのご注文だけでなく、病院や老人施設のアートワークとしての需要も多くなってきています。
安芸真奈の作品の技法は木版画で、モチーフは自然の花などを思わせる抽象絵画です。
作品のサイズは比較的小さく、フレームに入れても350×450ミリ程度の作品が多く、価格も約2万円(フレーム付き)程度とお手頃価格であることも人気の理由です。
安芸真奈は1960年高知県に生まれ、高知大学を卒業後しました。東京での作家活動を長年続けた後、現在は郷里の高知県にアトリエを移して木版画の制作を続けています。
以下の文章は安芸真奈の「作家の言葉」からの引用です。
「海と山に囲まれた高知は日差しが強く湿気の多い土地で、私の生まれた古い家の障子と襖はそれ自体が呼吸しているようでした。家の中で遊ぶことの多かった私は紙と木に囲まれていたのですね。田舎なので今でも実家の玄関は終日開け放されていますけど。
木版(紙・木・墨の呼吸)を制作していると自分の鼓動や存在を意識するようになり、湿度に反応し空気を浄化・通過させる様子は呼吸そのもので、それを体感する事により形になって現れてきます。幼い時の環境と木版画の制作は自然に繋がって来たように思います。木版における彫りでさえの私の呼吸として感じられたら。「浮遊」と題しテーマとしてきましたが、最近は「呼吸する存在」についても考えています。」
もっと安芸真奈の版画をご覧になりたい方は安芸真奈の作品ページをご覧ください。