このページはモダンな現代アート(絵画・版画・レリーフ・書・オブジェ・彫刻など)をリビング、玄関、書斎、またオフィスの会議室、応接室、マンションエントランス、病院、ホテルなどに納入した事例や、現代アートとは、抽象画とは、 アートの飾り方など、アート購入に役立つ情報をブログ形式でご紹介しています。

アート購入に役立つ!アートに必要な10の視点アート購入に役立つ!アートに必要な10の視点

絵の分類

絵画は、おおまかに日本画、洋画、現代美術の三つのジャンルに分かれます。そして、我が国においてその歴史は、日本画が一番古く、次に洋画、現代美術と続きます。また、現代美術と呼ばれている様式は、西洋では1900年の初頭に生まれましたが(このことはあとでも触れます)、日本においてそれなりにポピュラーになったのは比較的最近のことで、1960年代の後半若しくは1970年代になってからのことです。

日本画は、元々日本にあった伝統的な絵画で、主に写実を制作上の基本においています。 洋画は、明治維新後(1870年代以降)、西洋(特にフランス)から輸入された様式です。日本における洋画は、当時フランスにおいて絵画の新しい様式として人気のあった印象派絵画が日本に輸入され、その影響を強く受けることから出発しました。そして、130年以上もの長い年月の中でこれらの様式が日本人に合ったスタイル(つまり日本人の洋画)に変化しながら今日に至っております。洋画の表現形式もおおむね写実です。

日本画や洋画は良く知られている様式で、皆様も十分な知識をお持ちと思いますので、ここでは以上の説明だけにとどめます(用語の説明は、「絵の用語」のページをご参照下さい)。 現代美術は、現代アート、モダンアート、コンテンポラリーアートとも呼ばれており、今から100年前の20世紀初めに西洋で生まれた新しい表現形式の総称で、フォービズム・キュービズム・未来派・構成主義・表現主義・ダダイズム・シュールレアリズム・抽象表現主義・ポップアート・ミニマルアート・コンセプチュアルアート等々、様々な美術運動体の変遷と広がりの中で新しい美術の価値が形成されています。

日本画や洋画の多くが写実であり、<意味のあるモノ>が画面の中にはっきりと描かれているのに対し、現代美術は、画面の中から<意味>が取り去られ、線、形、色の美しさがより重要な要素となっています。

また、<意味のあるモノ>が描かれている場合でも、それらのモノはより単純化された線と形に分解されていたり、画家の自由なイマジネーションの産物であることが写実的な絵画と異なるところです。現代美術は、モノを写すという制約から解放されたことから、より自由で美しい絵画世界を表現できるようになり、今では、欧米だけでなく日本やその他の国々においても美術界の主流となってきています。そして日本においても優れた現代美術家が多数輩出しています。
現代美術は、現代美術系の美術館で数多く見ることが出来ますが、最近では街中でも、例えばシティホテル、高級レストラン、現代建築の公共のスペース、住宅展示場やマンションのモデルルームにも良く飾られていますのでご覧になったこともあると思います。また、このホームページの「取扱作家」や「アートシーン」のページにも、弊画廊が推奨している現代美術家(20名以上)の絵画、彫刻、書などを多数載せていますので、ぜひ一度ご覧下さいますようご案内いたします。

最後になりますが補足的にお話しておきたいことがあります。それは、現代美術の様式は、絵(絵画、版画)だけでなく、彫刻、陶芸、書の世界にも見られるということです。また、日本画や洋画の作品の中にも、現代美術系の作品が見られる(それほど多くはありませんが)ということも併せて補足しておきます。つまり、日本画家、洋画家と呼ばれている作家の中には一部現代美術を描いている画家が含まれます。

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