このページはモダンな現代アート(絵画・版画・レリーフ・書・オブジェ・彫刻など)をリビング、玄関、書斎、またオフィスの会議室、応接室、マンションエントランス、病院、ホテルなどに納入した事例や、現代アートとは、抽象画とは、 アートの飾り方など、アート購入に役立つ情報をブログ形式でご紹介しています。

アート購入に役立つ!アートに必要な10の視点アート購入に役立つ!アートに必要な10の視点

アートご購入の手引

アート(絵画、版画、彫刻、書など)を買いたいけれど何をを買ったら良いか分からないと思っている方がこの手引をお読みになって参考になった、思って頂ければと思います。気に入ったアートに巡り会うためには、購入者と画廊との幸せな出会いが必要だど思います。
同時に購入者がアートについてある程度の知識を持っていることも大切なことだと思います。
そこで次の2点についてご説明させて頂きます。

坪田昌之

坪田昌之

1.良い画廊とはどんな画廊なのか?

①画廊主と画廊スタッフに必要な資質は、一にも二にもアートを見る眼、つまり鑑賞眼ではないかと考えます。世の中には無数のアートが存在しておりそれらの中にはアートのレベル(アート性)が、決して高いとは言えないものも少なくありません。
取引しようと思っている画廊が、レベルの高いアート、良質なアートについて鑑賞眼と見識を持っていてその鑑賞眼と見識に沿った作家揃えをしているかどうかは、取り扱っている作品、また画廊主やスタッフの話し振り、応接態度などを観察することである程度は判断できことだと思いますので、画廊のスタッフにこの種の質問を投げかけて、その回答が納得できるものかどうかをチェックなさることをおすすめします。

坪田政彦

坪田政彦

②画廊が誠実な画廊かどうかもまた必須条件です。
普通の企業であれば取引先に対してまた社会に対して誠実であることが、企業存続のための必須条件であることを知っています。ですが、誠実でありたいと思っていることと、実際に誠実であることとの間に隔たりがある場合もありますので画廊の誠実度についても画廊スタッフの応接態度などから厳しくチェックする必要があります。

荻野丹雪

荻野丹雪

③顧客満足を第一に考える画廊であるかどうかも必要なことだと思われます。商品(アート)を画廊の都合だけで販売しようとしていないか、どこまでも購入者の側にたってアートを販売しようとしているか、十分にチェックする必要があります。購入者の購入目的、好み、予算などをじっくり聞いた上で、それに合った作品を提案してくれる画廊であることが画廊に必要な三つ目の条件です。

生田丹代子

生田丹代子

2.アート購入のための基礎知識

アートを購入する上で、知っておいた方がよい次の5項目について簡単に説明させて頂きます。これらの項目は、購入者の皆様からよく受けるご質問の中のトップ5です。

①アートの値段はいくらくらいするの?

弊社は数万円のものから数十万円を超えるものまで幅広く取り扱っています。良く売れる価格帯は、10万円前後から30万円くらいです。

安東菜々

安東菜々

②アートにはどんな種類があるの?

アートは、おおまかに日本画、洋画(油絵)、現代アートの三つのジャンルに分けることが出来ます。この他に、書、陶器、彫刻、オブジェなどもそれぞれ別のジャンルを形成しています。
また、作品をタブロー(一点もの)と版画に分ける分け方もあります。版画はまた、リトグラフ、銅版画、木版画、シルクスクリーンなど版の種類によって幾つかに分かれますが、最初はあまり細かく分類しないで、タブロー(一点もの)と版画の二種類があると思って頂ければ良いと思います。 アートを買おうと思う方は、これらのジャンルの中から、ご自分に一番ぴったりくるジャンルの作品を選んで下さい。

③アートの価格の差は何によって生じるの?
アートの価格をおおまかに申しますと、 (作家)×(サイズ)×(タブローか版画か)の組合せによって違ってきます。

サイズは、小さい作品よりも大きい方が、価格が高いのが普通です。
版画は同じ作品を複数枚数刷るので、その分タブローよりも安いのが普通です。

中澤愼一

中澤愼一

④アートのどこを見て選んだら良いの?

アートの本質は何よりもその美しさにあります。どの商品にも、その商品固有の基本機能(本来的な機能、または本質といってもよいかも知れません)というものがあります。この基本機能があってはじめてその商品が存在価値を持ち、効用も生まれてきます。以下に、私たちが日常使用している商品を例にあげてお話しします。なお、括弧の中はその商品の基本機能と考えられるものです。
食料品(生命の維持)、車(運ぶ)、家(外敵から身を守る、雨露をしのぐ)、洗濯機(洗う)、パソコン(情報処理)等々です。

林孝彦

林孝彦

すでにお分かりのように市場に登場する商品はそれぞれ基本機能は備えています。この機能を備えていないものは、商品としての存在価値がないからです。そのため購入者は、この機能は当然備わっているものとして、購入の際の判断基準にさえしません。むしろ、それ以外の付加的な機能に意識を向けるのが一般的です。家の例で言えば、間取り、耐久性、外観や内装の材質やデザインの美しさ、メーカーのブランドイメージなどの要素が購入の際の検討材料になることでしょう。また、車の場合も同様に、商品のコンセプトやデザインの美しさ、乗り心地などを基準に商品選びをされることでしょう。
それでは、アートの基本機能は何でしょうか?何を基準に選んだら良いでしょうか? その解は、“美”です。基本的にはアートの価値基準は美以外にないといえます。この他に、作品の題材、コンセプトなども購入を検討する際の基準になる場合もあることと思いますが、この基準は、むしろ枝葉のことだと思って頂いた方がよいのではないかと思います。

奥野美果

奥野美果

そこで、アートの購入を考えている方は、次の二つの観点からアートを選べば良い、という結論が出ます。
その一つ目は、そのアートを美しいと感じるかどうか、好きかどうかという観点です。この観点から、感性をフルに働かせて選んで頂きたいと思います。
二つ目は、そのアートのレベルです。何故レベルが大切かと言いますと、レベルの低い作品は、最初美しいと思っても、後になって飽きてくることが多いからです。その反対に一流のレベルに達した作品はいつまでも飽きないどころか、こんな面もあったのかと思わせる新たな美しさを次々に見せてくれるものです。

坪田昌之

坪田昌之

⑤アートを見る眼はどうしたら養われるの?
(センス)×(経験)×(熱意)がアートを見る眼を養うための方程式です。このことは、アートに限らず、スポーツやその他の習い事、あるいは仕事においても通じることだと思います。センスは生まれつきの才能によることは否めませんが、これは経験と熱意によってある程度までは補うことができると言われています。
アートを見る眼を養うためには出来るだけたくさんのアートを熱心に見ることをお勧めします。また、アートに関連する書物を読んでアートに対する知識や考え方を学ばれることもお勧めしたいと思います。
次にご紹介する本は文章も分かりやすく、アートの見方を養うという点で参考になることが書かれていますのでぜひご一読ください。
本江邦夫著「中・高生のための現代美術入門●▲■の美しさって何?」
平凡社刊 1,050円

前川強

前川強

ちなみに、アートを見る場合には、次の二つの観点がとても大切だと考えます。その一つはレベルで、二つ目は個性です。レベルは作家の成長と共に高くなっていきますが、同じく個性も成長すると考えられます。個性はどの作品にもあるのでは?と思われるかも知れませんが、個性も磨かれ魅力を増し完成されていきます。高いレベルのアート性と成熟した個性があいまってはじめて優れたアートと言えるのではないかと考えます。

ギャラリーファインアートのオフィシャルサイトは下記のURLです。

https://www.g-fineart.co.jp/

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